人生をひらく東洋思想からの伝言

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第185回『断悪修善(だんなくしゅぜん)』の教え - 弘法大師・空海の智慧

断(だん)ずるが故に苦を離れ、修(しゅ)するが故に楽を得(う)」


日本の歴史と文化に深く根を下ろした弘法大師・空海。

今回は、この偉大な思想家であり宗教家でもある空海の言葉から、

私たちの日常に活かせる智慧をご紹介します。

 

【宝の鍵に込められた教え】

この言葉は『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』という空海の著作に記されています。

「秘蔵」とは真の仏の教えを指し、「宝鑰」はその教えを開く宝のカギを意味します。

真言密教の核心を表す書物として知られています。


【断悪修善の実践】

僧侶の修行目的は「断悪修善(だんなくしゅぜん)」

つまり「悪い行いを断ち切ることによって、苦がなくなり、

善い行いを実行すれば、楽しみが得られる」
言われています。


しかし私たち凡人にとって、これは容易なことではありません。

「悪いとわかっていても、少しくらいなら…」と思ってしまう心の癖が、

私たちには数多く存在するからです。


もしくは、本来悪い事なのに、それを善い事だと信じ込んでいたり

正当化して自分の行動を振り返らない
のが、私たちの心にはあるのではないでしょうか?


弘法大師が説くように、断悪修善を実践できれば、苦しみから解放され、

喜びに満ちた日々を送ることができるのでしょう。


完璧を目指すのではなく、一歩ずつでも善い行いを積み重ね、

悪い行いを減らしていく努力を続けることで、


少しずつ心の平安を得られるのではないでしょうか。

そして、やっている行動や言動を、振り返る機会を持つことで、

「そもそも、これってどうなんだろう??」

と思うことだけでも、本来の善悪を考え直す機会になるのではないかと、感じました。

私自身も、弘法大師の教えを胸に、日々の生き方を再度振り返りながら、

整えていきたいと思います。


参考文献:『生き方の教典 6道60心』大栗道榮著 新人物往来社

 

 


茅ヶ崎 円蔵寺