「悪を断(だん)ずるが故に苦を離れ、善を修(しゅ)するが故に楽を得(う)」
日本の歴史と文化に深く根を下ろした弘法大師・空海。
今回は、この偉大な思想家であり宗教家でもある空海の言葉から、
私たちの日常に活かせる智慧をご紹介します。
【宝の鍵に込められた教え】
この言葉は『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』という空海の著作に記
「秘蔵」とは真の仏の教えを指し、「宝鑰」はその教えを開く宝の
真言密教の核心を表す書物として知られています。
【断悪修善の実践】
僧侶の修行目的は「断悪修善(だんなくしゅぜん)」、
つまり「悪い行いを断ち切ることによって、苦がなくなり、
善い行いを実行すれば、楽しみが得られる」と
しかし私たち凡人にとって、これは容易なことではありません。
「悪いとわかっていても、少しくらいなら…」と思ってしまう心の
私たちには数多く存在するからです。
もしくは、本来悪い事なのに、それを善い事だと信じ込んでいたり
正当化して自分の行動を振り返らないのが、私たちの心にはあるのではないでしょうか?
弘法大師が説くように、断悪修善を実践できれば、苦しみから解放
喜びに満ちた日々を送ることができるのでしょう。
完璧を目指すのではなく、一歩ずつでも善い行いを積み重ね、
悪い
少しずつ心の平安を得られるのではないでしょうか。
そして、やっている行動や言動を、振り返る機会を持つことで、
「そもそも、これってどうなんだろう??」
と思うことだけでも、本来の善悪を考え直す機会になるのではない
私自身も、弘法大師の教えを胸に、日々の生き方を再度振り返りな
整えていきたいと思います。
参考文献:『生き方の教典 6道60心』大栗道榮著 新人物往来社

茅ヶ崎 円蔵寺