人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第213回『不動明王(お不動さま)』(仏教)

お不動さまは、今から約1200年前、唐へ留学していた弘法大師空海が帰国する際、

航海の安全を祈って遣唐使船にお迎えし、

日本に初めてお連れしたと言われる仏さまです。

 

お不動さまの役割は、「宇宙の道理」でもある仏さまの教えを人々に伝え、

道理に基づいた生活へと導くことです。

そのため、一見すると怖い形相をされていますが、

それは私たちを思う強い慈悲の心の表れなのです。


右手に持つ鋭い剣は、「仏さまの知恵」を表しています。

この剣で、私たちが抱える煩悩や悪い人間関係を断ち切ってくださいます。

左手に持つ縄は、私たちの心に生じた邪念や、

苦しめる悪を縛り上げようとしてくださっているのです。

背中に背負う真っ赤な炎は、いつ訪れるかもしれない災難や

悪しき考えを焼き払う火炎です。


このように、お不動さまは本当に徳が高く、

ひたすら私たちを救いたいという願いを持った、強く優しい仏さまなのです。

私は酉年生まれということもあり、お不動さまとはご縁が深いようです。

毎月21日は、全国の真言宗系や天台宗系のお寺で護摩が焚かれ、

祈願が行われています。私もご縁のあるお寺に、

行ける時にはお参りさせていただいています。

お不動さまへの感謝の気持ちで、心が満たされる思いです。

 

参考文献:『あなたを守る 開運十三仏』(大栗道榮・日本文芸社)

 

 


成田山新勝寺 不動明王