人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第215回『心は虚ならざるべからず』(菜根譚)

今はまさに、AIを通じて情報を気軽に編集・加工できる時代です。

だからこそ、情報過多、あるいは情報の洪水の中で、

私たち自身が埋もれてしまう可能性もあるのではないでしょうか。

今回ご紹介する言葉は、そんな時代を予見したかのような言葉だと感じました。


「心を虚(きょ)にする」とは


「心を虚にする」とは、ある意味で心を空にする、無にするということかもしれません。

言葉にすると本当にシンプルなことですが、今の時代だからこそ、

より難しくなっているのかもしれません。

普通に生活をしていると、スマホやSNSを通じて、どんどん情報が入ってきてしまいます。

意図的に遮断していかないと、心を空にすることはできません。

それくらいの覚悟を持たないと、本当の意味で「虚」にするのは難しい。

そんな時代に私たちは生きています。


焚火がくれた豊かな時間


先日、焚火をする機会がありました。

ただ静かに火を眺め、火を愛でる。揺らめく炎をじっと見つめていると、

不思議と心が落ち着いていくのを感じました。

スマホも見ない、何も考えない。ただ火と向き合う時間。

それがとても豊かに感じられたのです。


無限の可能性を生かすために


人間の中にある無限の可能性、直感、感性を最大限に生かすには、

自らがそのような環境を作り、心を虚にする生活習慣が必要です。

一日の中で、そんな時間を持つ工夫をしながら、丁寧に生きていきたい。

焚火の時間を通して、改めてそう感じました。

参考文献:『菜根譚』(岩波文庫)



茅ヶ崎海岸