人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第218回『兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざる可からず』(孫子の兵法)

欧米のビジネスクールでも「戦略書の原点」として取り上げられる『孫子の兵法』。

現代最強のガイドブックとして、世界中の経営者のバイブルとなっています。

今回は、日本の東洋思想研究者として第一人者である田口佳史先生の解説を参考に、

孫子の兵法の冒頭に出てくる文章を見ていきたいと思います。

「人生をなめてはいけない」

田口先生は、ずばり「人生をなめてはいけない」と仰っています。

人間は、いつ生死の場面に出くわすかわからない。だからこそ、常に緊張感を持って、

隙のないように行動し、生きなければならない、と。

田口先生ご自身も、25歳の時、タイ国バンコク市郊外の農村で、

いつもはおとなしい水牛二頭に突如襲われ、

生死の境をさまよった経験があるそうです。

まさか自分がそんな災難に巻き込まれるとは、想像もしていなかったと仰っています。

私自身も、突然のリストラという経験をしました。

まさか自分が、という思いと同時に、自分の不甲斐なさと無力さを痛感しました。

私たちの人生は、いつ何が起こるか、まったくわかりません。

だからこそ、一瞬一瞬気を抜かずに生きなければならない。

この文章は、そのことを教えてくれています。


緊張感を保つために

 

そんな緊張感を保つために、田口先生はこんなことを仰っています。

「緊張感を保つために、せめて一日一回、神棚とか仏壇、あるいは自分の崇拝する人の写真の前などで、自分自身に問うてください。甘ったれていないか、安易になっていないか、驕っていないか、気がゆるんでいないか、邪な心はないか...。そんな風に自分自身を戒めて、隙のない自分を作りなさい。」




日々、懺悔の連続


私も、自分の無力さを受け入れ

神様やご先祖様に活かされていることに感謝する時間を、毎朝作るようになりました。

本当に、日々、懺悔、懺悔の連続です。

そんな時にこの「孫子の兵法」を読むと、ヒリリとした気持ちになります。

甘ったれた自分自身に喝を入れるための、ありがたいカンフル剤です。

日々、緊張感を持ちながら、自分自身のやるべきことを

しっかりとできる自分でありたいと思います。

 

 


大宮 氷川神社