人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第237回『安心(あんじん)』(仏教)

人生、なかなか思い通りにならないことって、多くありませんか?

何かあるたびに悲しみ、苦しみ、悩む・・・そんな繰り返しの中で、

仏教の教えは私たちに大切な気づきをもたらし、心をそっと和ませ、

解放してくれます。

 

 

「安心」は「あんじん」と読む

「安心」という言葉、皆さんは普段「あんしん」と読んでいると思います。

実はこの言葉、もともとは仏教の言葉で、「あんじん」と読むのだそうです。

その意味も少し違っていて、心に何も迷いのない、不動の境地のことを

「安心(あんじん)」と言います。

深いですよね。


「安心の人生」とは

すべての出来事を、喜びをもって受けとめる——仏教ではそのような生き方を

「安心の人生」と呼んでいます。

ただ、実際にそう生きるのは、とても難しいことです。

さまざまな苦しみを喜んで受け入れるには、自らの努力だけでなく、

良いご縁に恵まれることも欠かせないからです。



お経の言葉

お経の中に、こんな言葉があります。

「人に生まるるは難く、いま生命あるは有難く、
世に仏あるは難く、仏の教えを聞くは有難し。」

 

難しいことだからこそ、そのように生きられることは「有難い」ことであり、

奇跡でもある。だからこそ、「有難い」という言葉が生まれたのでしょう。

その「有難さ」に気づいた人は、人間として生まれたご縁を喜び、

仏の教えに出会えたことを深く感謝するのだと思います。



おわりに

また、今日4月8日はお釈迦様のお誕生日、「花まつり」です。

仏教の教えに触れるこのブログを書きながら、

改めてお釈迦様のご生誕に感謝を感じる一日となりました。

まずは自分自身が、少しでも「安心の人生」に近づいていきたい。

そして、もし身近に悩んでいる人がいれば、そっと寄り添い、

支えられる自分でありたいと思っています。



参考文献:『ブッタに学ぶ さとりの言葉』(仏教伝道協会)