人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第184回『善い事と悪い事』(仏教)

真理の言葉「ダンマパダ」とは

インドで「ダンマパダ」と呼ばれ、日本では「法句経」として知られるこの経典は、

お釈迦さまが残した言葉の中でも最古のものの一つとされています。

「ダンマ(法・真理)」と「パダ(言葉)」を組み合わせた名前が示す通り、

「真理の言葉」を集めた珠玉の教えです。


2500年以上の時を超えて、今なお多くの人々の心に響き続けるこの経典。


その中から、私の心を特に揺さぶった一節を紹介します。


「人がもし悪い事をしたならば、それを繰り返すな。

人がもし善い事をしたならば、それを繰り返せ。」


本当にシンプルな言葉ですが、この教えに初めて触れたとき、

その明快さに心を打たれました。

ここに込められているのは、人生における究極の指針ではないでしょうか。

善いことを続け、悪いことはやめる・・・頭では理解していても、

日常の中でこれを実践することの難しさを感じます。

特に自分の行動パターンや習慣が確立されると、その変革は容易ではありません。

知識として知ることと、それを生きることは別物です。

この単純明快な教えを、日々の選択の中で意識し、

愚直に実践できる自分になりたいと思いました。


参考文献:『ブッタの真理のことば』中村元訳 岩波文庫

 



谷中 天王寺